7月22日土曜日、翌日のドリームフェスティバル全国大会に出場する木花煌くんのサポートのために東京に着いてすぐ、マラウィからの留学生ティニーさんとの待ち合わせ場所、渋谷のハチ公前に向かいました。観光客が列を作り、ハチ公の像と記念撮影をしていました。

合流後に向かったのは、マラウィのチシザ駐日大使の自宅(公邸)です。人ごみでごった返す渋谷駅周辺から、徒歩10分ほどで静かな住宅街に出ました。ティニーさんの仲立ちで、招待していただいたのです。国を代表して他国に滞在する大使と面会するなんて、生まれて初めての経験です。少し緊張して赴いた私を、チシザ大使と夫人が、温かく出迎えてくれました。

前日は広島で開催されたテクノロジーの会議に出席して、プレゼンテーションもされたとのこと。翌日も東京で会議があると言われていました。忙しい中、私のために時間を割いていただいたようで、恐縮しました。

懇談はティニーさんとの出会いや、ともに過ごした時間のこと、山口県とマラウィのこと、そしてマラウィの将来のことにまで及びました。大使と夫人は優しい語り口で、笑みを絶やしません。マラウィのビールをいただいたこともあり、私の舌もなめらかになったようです。

しばし話し込んだ後、夫人の手作りのマラウィ料理で、もてなしていただきました。ティニーさんからの情報はあったものの、初めて口にしました。『味が薄いので、口に合うかどうか』と夫人が言われていましたが、とても美味しく日本人の口に合う料理だと思いました。

主食は野菜や豆と一緒に炊いたご飯と、トウモロコシの粉で作ったマッシュポテトのような料理でした。豆を煮込んだ料理に、オクラを主体にした粘り気のある野菜料理、もう一品野菜料理があり、主菜はロードランナーと呼ばれる地鶏を煮込んだものでした。会話の中に『ロードランナー』という言葉が聞こえてきた時は、なんのことだろうと思いましたが、とても美味しい料理でした。

バランスのとれた食材を使い、塩分を抑えてあるので、健康に良い料理です。マラウィのマナーに従って、手で食したのも良い経験でした。

アフリカの小国で、『最貧国のひとつ』などと表現されることもありますが、これから素晴らしい国へと発展するポテンシャルを秘めています。ティニーさんのように、海外で学ぶ若者がこれから国に貢献してくれることを、大使も期待しているようです。

この国や周辺国に紛争がないこと、豊かな自然が残っており、フレンドリーな国民性を考えると、観光産業を育ててエコツーリズムなどをアピールすることも出来ると思います。英語が公用語のマラウィで、英語を学びながら旅をするのもいいかもしれません。

農業、工業もこれから発展していくことでしょう。日本は途上国援助などで協力してきましたが、さらに貢献できることも、きっとあると思います。

宇部道場と山口道場の、サイクロン被災者への寄付のお礼の言葉もいただきました。微力ながら力になれて、心から嬉しく思います。このような交流を通して、出来るだけ多くの日本人にマラウィのことを知ってもらいたいと思います。

チシザ大使と夫人の温かいおもてなしに、心から感謝いたします。

夫人の作った料理を、大使とティニーさんがテーブルに並べてくれました。和やかな雰囲気の中で、料理の説明をしていただきました。料理の写真も撮りたかったのですが、手で食事をしていたのであきらめました。皆様に見ていただきたかったので、少し残念です。
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マラウィ湖で伝統的な漁をする男性の絵です。
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紳士・淑女のチシザ大使、チシザ夫人と一緒に。
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ティニーさんと
チシザ大使、チシザ夫人。ティニーさんにとって、父母のような存在だそうです。
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リクエストにこたえて、ファイティングポーズをとっていただきました(^^)
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大使は剛柔流の空手をされていたとのこと。決まっています!
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チシザ夫妻、ティニーさんと素晴らしい時を過ごしました。
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すっかりマラウィのファンになりました。より多くの日本人に、マラウィのことを知っていただきたいです。