アフガニスタンで日本への退避を目指している、山口大学元留学生（道場生）と連絡を取り続けています。入国に向けて具体的な話をしている段階です。依然課題は山積みですが、目の前の出来ることを続けています。

日本でも報道されていますが、タリバン政権が女性の大学での教育も禁止し、直後にNGOで女性が働くことも禁止しました。これまでに女子の中等教育（中学生・高校生にあたる）も禁止されているため、現在女子は、初等教育のみ受けることが出来ます。それも現代教育とは言い難い、ごく基礎的な内容だけだそうです。

世界の多くのイスラム宗教指導者たちは、イスラム教の教えに沿っていないと言い、女子教育の禁止を批判しています。

アフガニスタン人の友人たちは、タリバンが（女性を）支配しやすくするための措置だと口をそろえます。
アフガニスタンの前政権が崩壊してから１年以上経ち、日本での関心は薄くなっていますが、今までの経緯を考えると、元留学生のように日本との関わりが深い人たちを支援するのは、日本人としてやらなければならないことだと思います。

１２月２５日の朝日新聞の２面に、日本のために働き、日本に退避したアフガニスタン人とその家族の現状が報じられています。仕打ちとさえ思える、首をかしげざるをえない対応です。もっとも外務省の担当者は否定していますが、この報道の前から同様のことを人道支援団体の方から、私も聞いています。

私が出来ることは限られていますが、道場生とその家族のために、目の前の課題に取り組み続けようと思います。

Facebookに投稿された、BBCの動画です。カンダハールの大学生が女性クラスメイトのために、抗議活動を行い、それをタリバンが発砲して追い散らし、逃げ遅れた学生を蹴り飛ばし、殴りつけています。

SNSに投稿された風刺画です

空手を通して彼らと知り合わなければ、私も遠い国の出来事だと考えたかもしれませんが、今では友人たちに起こった出来事であり、けっして他人事ではないと思っています。
近い将来、日本が戦争や紛争に巻き込まれる可能性は高まっていると思います。友人たちの身に何が起こっているのか、まずは知ってもらいたいです。